

すでに二〇〇三年度の私立の四年制大学で、多少なりとも定員割れをした大学の数は、五百二十一大学中百四十七大学で二八パーセントにも達している。このために多くの後発大学や受験生にあまり知られていない大学、人気のない大学では、学生募集の定員のウェイトを学科試験でなく、推薦入試に頼っているところも多い。「ぼくは勉強は好きじゃないし、学力テストは苦手だ。簡単な作文か面接で入れてくれるならば入学します」という生徒を集めるわけだ。大学によっては、入学者のうち学力試験以外の大学受験方式で入学してくる学生の比率が、八〇パーセントに達しているところもある。それでも定員を満たすのに大変な努力が要るのが現状だ。これらの大学の中には早晩学生募集が絶望的になり、経営的にも成り立たず校門を閉ざさざるを得ないところも少なからず出てくるであろう。
熾烈な受験競争を勝ち抜いた経験を生かして学生をアルバイト講師として採用する個別指導塾が増えてきました。八十年代後半のころです。さらに九十年代に入ってからは少人数クラスや個別指導を行なう個別指導塾が人気を集め、現在では少人数クラスはあたりまえ、個別指導が最も人気が高いという状況です。これは少子化と、子どもたちの学力低下と学力格差、学級崩壊などが背景にあるでしょう。個別指導の場合、講師の時給は千円から千五百円か相場です。個別指導塾では学校の授業の補習や公立高校受験などを目的とする生徒が多いために、講師の学力も高レベルなものは必要ありません。そのために個別指導塾では、講師の採用試験は難しくありません。中学校一年生レベルの学力テストと面接だけという個別指導塾もあります。
>> 四谷学院の55段階個別指導
テストにはいろいろな目的があるが、少なくともテストの結果、正答にしろ誤答にしろ、学習成果を得ないことにはあまり意味がない。すれすれ誤答の場合、少なくとも他の誤答選択肢を選んだ生徒と違って、いい線まで行っていたはずである。ここで正解の半分の点を与えたとする。すると生徒はあとの半分は何であったかと調べるはずだ。少なくともテストの解答解説は読むだろう。そして、ひとつ利口になるのである。最近はテストを受けても解答解説を読まない生徒が多い。これは実にもったいない話である。せっかく授業の予習をしっかりやったのに、授業に出なかったのと同じぐらいにもったいない。なぜならテストを受けている時、生徒はテストの限定された時間内で、凄い集中力で正解を出そうとするはずである。これは授業の予習に当たる。そして解答解説を読むということは、充分予習したあと授業を受けることに匹敵するのである。だからテストを受けて解答解説を読まないということは、みすみす学力アップのチャンスを捨ててしまっていることになるのだ。予備校のテストでは水を飲もうとしない馬を、なんとかして自らの意思で水を飲みに行かせる。その仕組みづくりに腐心しているのである。
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